田中じゅんこ乳腺クリニック

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乳がんの薬物療法
(ホルモン治療)

Medical

乳がん薬物療法
(ホルモン治療)
Medical

乳がんの薬物療法(ホルモン治療)

乳がんの術後の薬物治療のうち、ホルモン治療は5年から10年内服を継続する必要があります。
手術された総合病院などと連携して、日常のかかりつけ医として内服治療・皮下注射・筋肉注射のお手伝いをさせていただきます。

ホルモン治療(内分泌療法)とは?

乳がんの約7割は、女性ホルモン(エストロゲン)の刺激を受けて増殖するタイプです。

ホルモン治療は、
女性ホルモンの働きを抑えることで、乳がんが再発する可能性を下げる治療です。

抗がん剤とは違い、がん細胞を直接攻撃する治療ではなく、
再発を予防するための治療として行われます。

ホルモン治療の効果

ホルモン受容体陽性乳がんでは、

  • 再発率を大きく減らす
  • 乳がんによる死亡率を下げる
  • 長期的な治療効果が期待できる

ことが世界中の研究で証明されています。

患者さん一人ひとりの年齢や病状によって異なりますが、再発リスクを約30〜50%程度減らす効果が期待できます。

そのため、手術後は5〜10年間内服を続けることが一般的です。

どんな薬を使うの?

閉経前の方
  • タモキシフェン
  • 必要に応じて、リュープリンなどの卵巣機能抑制療法を併用します。
閉経後の方
アロマターゼ阻害薬
  • アリミデックス
  • フェマーラ
  • アロマシン

などが使用されます。患者さんの状態に合わせて薬を選択します。

主な副作用

すべての方に起こるわけではありません。
副作用がある場合も、薬の変更や対策で改善できることが多いので、遠慮なくご相談ください。

ほてり・発汗

更年期症状に似た症状です。徐々に軽くなる方も多くいらっしゃいます。

関節痛・手のこわばり

特に朝に感じる方が多く、適度な運動や薬の変更で改善することがあります。

骨密度の低下

アロマターゼ阻害薬では骨粗しょう症のリスクが高くなるため、
当院では必要に応じて骨密度検査を行い、予防や治療をご提案しています。

ホルモン治療中の腟の乾燥について

ホルモン治療では、女性ホルモンの働きを抑えるため、腟の乾燥や違和感、性交時の痛みを感じることがあります。

症状の程度には個人差がありますが、日常生活やご夫婦・パートナーとの時間に影響することもあるため、決して珍しいことではありません。
「相談しにくい」と感じる方も多い症状ですが、我慢する必要はありません。

当院でできるサポート
当院では、ホルモン治療中の患者さんにもお使いいただきやすい腟用保湿ゼリー(腟用挿入ゼリー)をご用意しています。
腟内を保湿することで、乾燥や違和感の軽減が期待できます。
使用方法や選び方についても、診察時に分かりやすくご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
気分の落ち込み・疲れやすさ

治療による影響だけでなく、乳がんと向き合う精神的な負担も関係することがあります。
一人で抱え込まず、ご相談ください。

タモキシフェンで注意すること

まれですが、

  • 血栓症
  • 子宮体がん

のリスクがわずかに高くなります。
異常な出血や足の腫れなど気になる症状があれば、早めに受診してください。

副作用が心配で薬をやめたくなったら…

自己判断で中止する前に、ぜひ一度ご相談ください。

薬の種類を変更することで改善する場合や、副作用を和らげる方法をご提案できることがあります。

治療を無理なく続けることが、再発予防につながります。

当院で大切にしていること

ホルモン治療は5〜10年という長い治療です。
「薬を飲むこと」だけが目的ではなく、

患者さんが日常生活を送りながら、安心して治療を続けられることが大切だと考えています。

副作用や不安なことがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

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