ブログ
Blog
Blog
アジサイの季節ですね。マンションの入り口のアジサイも綺麗に咲き始めていました。
ところで、アジサイの葉には毒があるのをご存じでしょうか。
雨に濡れてピカピカ輝く大きな葉にカタツムリ‥というのが、梅雨の定番のイラストですが、実はカタツムリは毒のあるアジサイの葉は食べません。厚生省も、お料理の飾りに使わないように、と注意喚起しています。
だから、カタツムリを飼うときアジサイの葉を入れただけだと、餓死しちゃうんですね。 息子が小さい時、カタツムリを飼おうとして、物知りの友人に教えてもらいました。人間も、アジサイの葉を食べて食中毒をおこした事例が報告されてます。毒の成分は、正確には分かってませんが、青酸配糖体や植物アルカロイドらしいです。
毒は怖いものですが、人間は少量の毒を上手く活用してきた歴史があります。ワクチンやコーヒーもそうですね。 コーヒーのカフェインも、体が「よくないものが入ってきたー!」と反応することで、興奮作用覚醒作用があるそうです。そのことを知ってから、朝コーヒーを入れるたびに、「毒が行くぞ〜私の体、目覚めないと危ないぞ〜」と思っています。
実は、乳癌に対する抗がん剤にも、タキソール・タキソテールというお薬があります。西洋イチイという木から抽出した植物アルカロイドで、抗がん剤として不動の地位を築いてますが、この薬が出たとき、へ〜あのイチイの木からね〜と妙に記憶に残ったことを覚えています。現在は、癌患者さんにとっては、とても大切なお薬です。
人間が植物の毒と上手く付き合ってきたことが、私たちの暮らしを豊かにしています。植物に教えられることは多いですね。